本場の味をソウルでも!南部市場式も食べられる元祖全州コンナムルクッパッのチェーン店!
こんにちは!ソウルナビです。日本と同じように韓国も全国各地にそれぞれ有名な料理があります。代表的なところではテジクッパの釜山にタッカルビの春川。そして、同じくらい有名なのが全州(チョンジュ)!全州といえば、真っ先に思い浮かぶのがビビンパ。全州ビビンパッなら韓国にくわしくない人でも名前ぐらいは聞いたことがあるはず。でも全州にはもう1つ、韓国を代表する有名な料理があるんです!それはコンナムルクッパッ!ご飯が入った豆もやしの風味豊かなあっさりスープは全羅北道の全州が元祖なんです。今日はその本場全州のコンナムルクッパッの味を、ソウルにいながら味わうことが出来るお店「ヒョンデオッ」をご紹介したいと思います。さっそく一緒に行ってみよ!
□■本場の味を全国で!■□
「ヒョンデオッ」は全州ではコンナムルクッパッの元祖として有名なお店で1979年、全州の南部市場にオープンしたのがそのはじまり。全州では南部市場コンナムルクッパッの代名詞とまで言われるほど有名店になったのにもかかわらず、長い間支店は展開せず営業してきました。しかし、この味を全国の人に食べてもらいたい、老若男女すべての人が好んで食べる韓国国民の味にしたいという思いから、初代のヤン・オクリョンさんが引退後、全国にチェーン店を展開。今では本場の味を全国各地で味わうことができるようになりました。
30年以上の伝統
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こちらが初代、ヤン・オクリョンさん
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□■孔徳駅からも麻浦駅からも徒歩圏内!■□
ソウルにある「ヒョンデオッ」の麻浦店は、地下鉄コンドッ(孔徳)駅とマポ(麻浦)駅のほぼ中間地点に位置し、どちらから行っても徒歩5分の距離。コンドッには空港鉄道の駅もあるから、空港から直行、またはソウル最後のご飯でもOK!また夜は11時まで営業しているから、ちょっと小腹が空いた時にも便利ですよね。ただし、お昼時間には行列ができるので、できるだけ避けて行った方がいいかも。店内はシンプルで清潔感があり、濃いめのウッドで統一されたインテリアが落ち着いた雰囲気。店内のあちこちにコンナムル(豆もやし)の効能やコンナムルクッパッの説明が掲示され、写真入りでわかりやすく書かれているので韓国語がわからなくても興味深く見ることができます。
□■2種類のコンナムルクッパッ!!■□
コンナムルクッパッといえば、トゥッペギ(石鍋)に入ってグツグツ煮られたのを想像してしまいますが、本場の全州ではその煮込み式より南部市場式と呼ばれる煮込まないコンナムルクッパッの方が圧倒的に人気とか。ちなみに全州以外の地域はほぼ煮込み式で、南部市場式を食べられるお店はほとんどないだそう。こちらではどちらのコンナムルクッパッも食べることができます。どっちにしようかな・・・本気で悩みますよね~?
左が南部市場式、右が煮込み式
ご飯はおかわりできますよ!
南部市場式のコンナムルクッパッは・・・
◆調理法:冷えたご飯に茹でた豆もやしをのせ、熱いスープを注いで食べる。
◆スープの温度:熱過ぎず適度な温度。
◆卵の食べ方:卵はトゥッペギには入れず、別皿に半熟状態で出てくる。半熟状態の卵にスープをスプーン数杯入れて食べる。
◆味の特徴:さっぱり、スッキリした味。
煮込み式のコンナムルクッパッは・・・
◆調理法:トゥッペギにご飯、茹でた豆もやしとスープを入れ、グツグツと煮込む。
◆スープの温度:最初はとても熱いが、食べていくうちにだんだん冷めてきて良い温度になる。 いつまでも温かい状態で食べられる。
◆卵の食べ方:グツグツ煮込んだトゥッペギに生卵が入り、かき混ぜて食べる。
◆味の特徴:香ばしく濃厚な味。
□■メニュー紹介■□
南部市場式コンナムルクッパッ/チョンジュナンブシジャンシッコンナムルクッパッ
本場・全州では圧倒的人気を誇る南部市場式のコンナムルクッパッ。透き通ったスープの見た目とは裏腹に、サッパリながらもとても奥深い味!一緒に出されるスランと呼ばれる半熟状態の卵は、スープをスプーン数杯入れてそのまま食べてもよし、コンナムルに付けて食べるもよし。ニンニクたっぷりのスープは、体が元気になりますよ~!
透明でキレイなスープ!
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これがスランと呼ばれる半熟玉子
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煮込み式コンナムルクッパッ/チョンジュ・クリヌンシッ・コンナムルクッパッ
トゥッペギ(土鍋)でグツグツ煮込んだ一般的なスタイルのコンナムルクッパッ。熱いうちにハフハフ言いながら食べたい♪ 南部市場式に比べると、コクがあってスープが濃い感じ。店舗によってスランが付くお店と付かないお店があります。孔徳店は付きませんが、別に注文が可能です。
これで1人前。かなり量があります。
☆追加メニューでツウの味に!
クッパッに追加で茹でイカをトッピングすると、スープの味にさらに奥ゆきが広がります!
ピリ辛テジクッパッ/オルクン・テジクッパッ
全州だけど釜山?釜山名物のテジコギ(豚肉)が入ったクッパッ。真っ赤なスープが見るからに辛そう~!
パンチャン(おかず)もいろいろ!
日替わりで4~5品出ます。
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豚の頭の肉「片肉」。これもパンチャンで出ました!
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「ヒョンデオッ」オリジナルの海苔は、
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クッパッをすくったスプーンの上に乗せて一緒に食べます。
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いかがでしたか?先代のヤン・オクリョンさんがお酒が好きな旦那さんのために、二日酔いに良い食べ物を朝食に食べさせてあげたい!と考えて作られたというコンナムルクッパッ。ダシの良く出た豆もやしのスープにニンニク、唐辛子、長ネギを入れ、それだけでは栄養分が足りないと思って卵を2個入れたのが「ヒョンデオッ」の歴史の始まりだとか。その後人気の食堂となり、人々から「全州に行ったら寄らなくては」と言われるまでになった「ヒョンデオッ」。夫を思いやる優しい気持ちから誕生したコンナムルクッパッを皆さんも是非一度味わってみてくださいね。以上、全州本場の味を味わえるコンナムルクッパッの店「ヒョンデオッ」からソウルナビでした。