小腹がすいたときにもピッタリ!伝統的な手作りマンドゥが食べられるイテウォンの穴場!
こんにちは!ソウルナビです。今日は梨泰院(イテウォン)からグルメ情報をお届けしましょう!ここに伝統マンドゥのお店がオープンしたとのことでやって来たんですが、そもそもみなさん「マンドゥ」って何かご存知ですか?マンドゥとは日本で言うギョーザのようなもの。でもその味や見た目は日本のギョーザとはちょっと違っているんですよね。今日ご紹介する「Jonny Dumpling」はそんなマンドゥを具はもちろん皮も毎日手作りでこしらえているお店!社長さんのマンドゥ好きが高じて出したというショップなんだそうですよ。どんなマンドゥが食べられるのか!?さっそくお店に行ってみましょ~!
革の街イテウォンに位置!「Jonny Dumpling」があるのは梨泰院(イテウォン)。梨泰院と言えば有名なのが革製品!ジャケットにコートにブーツに・・・といろんなものが揃うので、海外からの旅行者も多く観光地として有名ですよね。その一方で周辺に住む外国人たちが集まる「異国情緒漂う街」という雰囲気もここの特徴。そのためフランス、イタリア、インド、トルコ、ギリシャ・・・と各国の食べ物がいただけるレストランが多いのですが、外国料理なのでやっぱりお値段もそれなりにお高めのところが多いんです。「梨泰院で安くおいしいものが食べたい!」そう思っていた人も少なくなかったのでは!?今日ご紹介する「Jonny Dumpling」はそんなみなさんの味方になってくれそうな、気軽に寄れるお店!
こじんまりした店内!お店の外観を見たらわかるとおり、こちらのお店は「食堂」というより街の中にある小さな「プンシク屋(うどんやキンパッなど簡単な料理が食べられるお店)」という雰囲気。両サイドに席があり全体的にこじんまりした感じですが、スペースがしっかり取られているので窮屈感を感じさせないつくりになっています。照明はレッドカラーだし席もキレイに整理された状態。そんなところが一般のプンシク屋とは違っていますね~。奥には厨房があり、準備している様子が見えました。
マンドゥが大好きなジャニーさん!こちらがお店の社長チェ・ジョンギュさん。小さい頃からマンドゥが大好きでたくさん食べてきた社長ですが、韓国では冷凍マンドゥが多いだけでなく、マンドゥ料理がちょっと低く見られたりすることに疑問を持っていたとか。「それならば自分がお店を出して徹底的においしいマンドゥを作って食べてもらおう!」そんな考えからオープンしたのがこの「Jonny Dumpling」なんです。ところで英語のこの店名、マンドゥ屋なのに変わってますよね?実は社長、以前は竜山(ヨンサン)の米軍基地で勤務していた方で、英語がお得意。梨泰院でも「Jonny(ジャニー)」という名前で通っていて、それがそのまま店名になったそう。ちなみに「Dumpling」はギョーザを指す英単語。社長は笑顔がステキでとっても温かな人柄で、「社長」というより「ジャニーさん!」とフランクに呼びたくなる雰囲気~。
皮も中身も手作りで!そんなジャニー社長がお店を出す時にこだわったのが「手作り」という部分。「機械で作るのと人の手で作るのとでは味が全っ然違うんです!」と社長が力説してくれた通り、こちらは手間はかかるけど毎日毎日皮も中身の具も手作り。ナビが取材に訪れた時もちょうど皮をこしらえている真っ最中~。伝統的なマンドゥが食べられるこちらのお店ではマンドゥを作るスタッフは中国人。ジャニー社長は英語だけでなく中国語もお上手なので、スタッフとしっかりコミュニケーションを取りながら味を追求してきたそう。さらに社長は日本語もペラペラ!韓・日・英・中と4ヶ国語を駆使するあたり、インターナショナルで梨泰院のお店らしいでしょ!?実際、お店には韓国人だけでなく日本・中国・アメリカなどいろんな国からお客さんがやって来るそう。
それでは自慢のマンドゥをご紹介!
■セウムルマンドゥ(エビ水餃子)
運ばれてきたときからホワ~ンとごま油の香りが漂って、食欲が掻き立てられたのがこちらの水餃子!中にはエビと肉が入っていて、エビのプリプリ感を口の中で味わえるメニューです。そんな中身もさることながら、モッチリしているのに適度に柔らかい餃子の皮も負けてないおいしさ!こんなところに「手作りのこだわり」が表われているみたい。このエビ水餃子はお店のマンドゥの中でも1・2を争う人気メニューなんだそうですよ。
■グンマンドゥ(焼き餃子) <半月型>
ナビが個人的にハマってしまったのが、この半月型の焼き餃子!韓国で「グンマンドゥ(焼き餃子)」と言うと油で揚げるようにして作られたカリカリのものが普通。日本のラーメン屋さんなどで食べられる焼き餃子は「サクッ」「パリッ」という感じですが、ここのお店のものはそのどちらでもない感じ。表面はカリッとしているけど、皮の厚みもけっこうあってモッチリ度が高い!口の中に広がるその食感だけでも箸が進みそうですが、中には肉だけでなくこのマンドゥにもエビがin!ジューシーさとプリプリ具合を一緒に楽しめるようになっています。
■グンマンドゥ (焼き餃子) <太陽(丸)型>
同じ焼き餃子でも「太陽(テヤン)型」と表現されるのが丸くなったこのマンドゥ。焼くというより少し揚げるように調理されたこのマンドゥは、こんがりした小麦色の焦げ目がついた状態で運ばれてきます。その焦げ目がついたところを中心に、表の部分はパリパリで香ばしい~!そして皮の内側部分はふっくらホワホワ、その一方でこれまた適度なモッチリ感もあり!肉まんやあんまんの生地とはまた一味違った食感です。こちらもエビ・肉入り。
■ワンマンドゥ
食べ応えがありそうなのがこの「ワン(王)マンドゥ」。このマンドゥの皮もふっくらしていて、中の具は豚肉、ニラ、白菜、豆腐、キクラゲ、タンミョン(麺)、タケノコなどいろいろ。この「ワンマンドゥ」に限ったことではないのですが、ここ「Jonny Dumpling」では独特な臭みを抑えようと、匂いの出ない高価な豚肉を厳選して使っているんだそう。ただ、このワンマンドゥは他のマンドゥに比べて中に入っている野菜などの香りが少し強めになっているので、日本の肉まんとはまったく違うものと思った方が良いと思いますョ。
■マンドゥグッ
マンドゥをクッ(スープ)として食べるのがこの「マンドゥグッ」。アサリの入ったダシ入りスープはサッパリした澄んだお味。具としてカキも入っていました。このメニューに使われているマンドゥの皮は水餃子に近いもの。他のお店では少し大きめのマンドゥが4個ほど入っているマンドゥグッがよく見られますが、こちらは小さ目の食べやすいサイズがいくつか入っているタイプ。どちらかというとワンタンスープに近い感じですが、ちゃんと中には具も入っています!皮の食感を楽しみながら食べてみましょう。(※マンドゥグッにはご飯が付きます。)
■ケブルムルマンドゥ(ケブル水餃子)
「変りダネ」の珍しいマンドゥがこの「ケブルマンドゥ」。「ケブル」って何だ?と思ったら、日本で言う「ユムシ」でこれは海に住む無脊椎動物です。ユムシ自体のルックス(?)を知ると特に女性からはギブアップの声が聞こえてくるかも!?^^;。でも韓国では刺身店でも食べられる食材。食感が独特になっていて、好奇心旺盛な方はチャレンジしてみてもいいのでは?
お酒も少し用意!餃子を食べて気分が乗ってきたらちょっとほしくなるのがお酒!もちろんここは居酒屋やバーではありませんが、簡単に飲みたい人のためにお酒も少し用意しています。韓国では基本となるソジュ(焼酎)や国産ビールだけでなく、青島ビールや紹興酒(しょうこうしゅ)までありましたよ~。
いかがでしたか?お店の外観を初めて見たとき、その可愛らし~イラストや全体的な雰囲気に、「味は一体どんなものなんだろ・・・」と思っていたナビ。でも食べてみたら手作りにこだわる社長の熱い気持ちが伝わってくるお味で、ついつい食べ過ぎ、お店を出る頃にはおなかがパンパンに!「Jonny Dumpling」はマンドゥしか置いてないため「食事をする」という場所ではないかもしれませんが、いろんなマンドゥを試しているとかなりの満腹になりそう。しっかりおなかをすかせてから行かれるといいかもしれませんね。もちろん間食代わりにちょこっとつまんで行くのにもピッタリ!梨泰院でお腹が空いたときはふらっと立ち寄ってみてはいかがですか?以上、ソウルナビでした。