円丘壇

ウォングダン원구단

閉店・移転、情報の修正などの報告

都心のビルやホテルに囲まれながら歴史を伝える貴重な史跡!

こんにちは!ソウルナビです。現代的なビルが建ち並び、デジタル化も急速に進んでいるソウルの街。でもソウルって街中に歴史的な建造物や史跡が意外と残っていて、それがまた魅力なんですよね。今日はそんな史跡の1つ「円丘壇(ウォングダン」をご紹介します。史跡第157号でもある円丘壇は、皇帝が天に向かって祭祀(チェサ)を捧げる祭典壇があるところ。ソウル市庁舎からもすぐ近く、ウェスティン朝鮮ホテルのすぐ裏手にあります。現在は皇穹宇と石鼓、石彫大門の3つの史跡のみ残る「円丘壇」。歴史的に価値のある史跡ながら、あまり多くの人に知られていないようで、ソウル市民でもウェスティン朝鮮ホテルのものだと思っている人がいるくらい。しかし昨年(2012年)から行われた改装工事も終わり、新しくその姿を見せています。そんな「円丘壇」へ、ナビと一緒に行ってみよ!

市庁から徒歩約3分。ソウル都心で見られる古代の貴重な史跡

「円丘壇」があるのはソウルの都心にそびえる世界的な高級ホテル「ウェスティン朝鮮ホテル」のすぐ裏手。地下鉄1・2号線シチョン(市庁)駅からは徒歩3分ほどで、地下鉄2号線ウルチロイック(乙支路入口)駅からも徒歩5分ほどの距離。まさにソウルの中心という感じの場所にあるけど、ホテルなどの高層ビルに囲まれているのでよく知らない人は気づかずに通りすぎてしまいます。敷地内にはベンチなども置かれ、近くのホテルスタッフや会社員の憩いの場にもなっています。
市庁前ソウル広場からすぐ近く

市庁前ソウル広場からすぐ近く

ソウル広場を挟んでこの路地を入ると、すぐ「円丘壇」が

ソウル広場を挟んでこの路地を入ると、すぐ「円丘壇」が

ウェスティン朝鮮ホテルの入口からも入れます

ウェスティン朝鮮ホテルの入口からも入れます

改装工事後は、芝生から土の敷地へ。周りにはベンチなども設置されています 改装工事後は、芝生から土の敷地へ。周りにはベンチなども設置されています 改装工事後は、芝生から土の敷地へ。周りにはベンチなども設置されています

改装工事後は、芝生から土の敷地へ。周りにはベンチなども設置されています

三国時代から続く「円丘壇」の長い歴史

●伝統儀礼の中心である「円丘壇」
「円丘壇」とは祭天儀礼が行う場所。文献によれば伝統儀礼が円丘祭(ウォングチェ)として制度化されたのは朝鮮王朝の前である高麗王朝の時代、第6代王成宗(ソンジョン)2年(982年)からといわれています。また朝鮮王朝第7代の王世祖(セジョ)は1457年(世祖3年)、1月15日を祭天日に定め、衣服を纏って円丘壇に上り、天に向かって祭祀を行ったという記録が残っています。このように円丘祭は三国時代、高麗、朝鮮と王朝を経て行われ、豊作を祈ったり雨乞いをしたりする国家的な儀式でした。皇帝の即位と同時に天子として吉地を決め、祭壇をを準備し、天に祭祀を行う円丘祭は1897年、第26代高宗(コジョン)が大韓帝国皇帝に即位したときに行われたのが最後といわれています。
●現在の「円丘壇」
光武(クァンム)元年(1897年)に現在の「円丘壇」が建てられた時、またの名を圜丘壇(ファングダン)と言いました。大地に祭祀を捧げる時は壇を角張った形で積み、天に祭祀を捧げる時は壇を丸く重ねる“天圓地方(チョノンチバン)”の決まりに従って円壇を積んで12段の階段をつくり、周囲を3層の土塀で囲みました。ただ、現在ではその跡を見つけることはできません。現在でも史跡として残っているのは、花崗岩の基壇の上に建てられた3階の八角形の建物「皇穹宇(ファングン)」と石で彫刻された「石鼓(ソッコ)」、そして三門(正門と東西の脇門)形式をとった正門「石彫大門(ソクチョデムン)」のみとなっています。

■「円丘壇」に残る3つの史跡


◆皇穹宇(ファングンウ)
花崗岩の基壇の上に造られた、3階建ての八角形の建物に蓮の葉模様の柱を建て、そこに手すりをつけた建築物。各柱の上にはヘテ(物事の是非や善悪を判断する韓国古来の想像上の動物。ライオンに似ていて頭に角を生やし、並外れて鼻が大きい)が彫刻されています。1階と2階はつながっていて中央に神位が奉安されていましたが現在では伽藍堂になり、壁面は開放されています。天井には二つの頭を持った皇竜が刻まれ、3階には3つの窓を設置。これらの建築様式は中国の影響を受けたものだそう。
内部の様子(※内部は特別公開した期間のみ閲覧可能。通常、一般公開はしていません) 内部の様子(※内部は特別公開した期間のみ閲覧可能。通常、一般公開はしていません) 内部の様子(※内部は特別公開した期間のみ閲覧可能。通常、一般公開はしていません)

内部の様子(※内部は特別公開した期間のみ閲覧可能。通常、一般公開はしていません)


◆石鼓(ソッコ)
3つの石鼓は、祭天のための楽器を象徴した石像。石鼓の胴部は躍動感あふれる竜の絵が浮き彫りにされ、梯形模様の蓮の葉を彫刻したものが添え木にされています。この石鼓は朝鮮王朝末期の彫刻を学ぶのによく適した史跡であり、その当時の最も優れた彫刻の中の一つといわれています。

◆石彫大門(ソクチョデムン)
「円丘壇」の入口の門に入ると、右手にある3つのアーチの門。この大門の目の前は「ウェスティン朝鮮ホテル」の1階カフェになっていますが、実はこちらが「円丘壇」本来の正門。石彫大門は石の基壇の上に壁石を利用してつくられていて、階段には2匹の竜が刻まれた石の絵が、その両側にはヘテ(ヘチ)の石像が配置されています。重厚感のあるつくりが歴史の深さを漂わせています。
いかがでしたか?ソウル都心の真ん中に突如あらわれる史跡「円丘壇」。近代的な街の中でこんな史跡を見つけると、心がちょっと和んだりしますよね。ベンチなども設置されてちょっとした公園のようなスペースになっていて、昼間は近くの会社員の休憩スポットにもなっています。見学料などがかかる史跡ではないので、近くに寄った際は気軽にちょっと立ち寄ってみては?以上、ソウルナビがお伝えしました。

記事更新日:2013-06-05

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スポット登録日:2001-08-27

スポット更新日:2013-06-05

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