ソウルの占い

占いがとっても身近な韓国。どんな占いがどこでできるの?

セヘボッマニパドゥセヨー!明けましておめでとうございます。日本だともうとっくに新年を迎えていますが、韓国では先週ソルラル(旧正月)の連休が終わったばかり。旧正月をメインに祝う韓国では、このソル(ソルラル)が終わってはじめて年明けを実感するところ。さて、そんな新しい年の大きな節目にいろんな決意をされた方もいらっしゃると思いますが、将来のこと、未来のことってなにかと不安。そんなとき、運勢や占いをみる人も多いのでは?!そこで、韓国の占いってどうなの?!ということで、昔から人々の生活との結びつきが強い韓国の占いにせまってみました~。さっそくご紹介しましょう!
韓国の占い
韓国では昔から、結婚する前に新郎・新婦のクンハッ(宮合=相性)を見たり、チャンミョン(作名=子供の名前を決める)のときなどに占い師のところに行く風習があり、それは今でも地元の人の生活の中に残っています。街には占い屋さんがたくさんあり、主な占いは四柱をもとに占う四柱占いや易占い、手相占いのほか、若い人に人気のタロットカードまでいろいろ。
<サジュ(四柱)、サジュジョム(四柱占)>
昔から伝わってきた陰陽五行の原理をもとにした運勢判断のこと。人は生まれたときの宇宙の気運に大きな影響を受けるため、その気運の流れを陰陽五行で鑑定して運命を予知するものだとか。具体的には、生まれた年、月、日、時間の干支をサジュ(四柱)といい、このサジュ(四柱)を12支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)、10干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)、またそれぞれの陰陽にそって漢字で表します。そして、この漢字が持つ意味、並び方、関連性、陰陽のバランスをもとに運勢・相性などを判断し、さらに本人の今までの経験などを合わせてみることでより正確に鑑定することができるそう。


<ヨッジョム(易占)>
古代中国の哲学書の一つ、周易の8卦、64卦の働きを細かく解いて、陰陽の変化の原理や位置から未来を予測するもの。この周易はすべてのものを陰陽の2つに分けて説明し、さらにそれを8卦(天・沢・火・雷・風・水・山・地)に分け、この8つの基本を組み合わせたものが64卦。韓国でこの易占いを行っているのは主に哲学館、哲学院。
<ソンクン(手相占い)>

<ソンクン(手相占い)>

<タロットカードジョム(タロットカード占い)>

<タロットカードジョム(タロットカード占い)>

韓国の占い屋さんは?

タロット占いが繁華街や学生街といった若者が集まるスポットに増えているものの、昔からのチョラックァン(哲学館)やムーダン(巫堂)もまだあちこちにあります。この二つは占い専門の館で、大きな決断や悩みなど重い内容を相談する場合も多いよう。また運勢など普段から地元の若い人が気軽に行くのが、四柱カフェや露店占い。繁華街にあり、料金もお手頃で思い立ったときにすぐ寄れるのが人気なよう。

<チョラックァン(哲学館)、チョラグォン(哲学院)>
主に易学を学び、それにもとづいた易占いをやってくれるところ。中にはやムーダン(巫堂)、ムーダンチッ(巫堂による占い屋さん)も哲学館、哲学院となっているところもあるよう。易学をもとにしているので、ムーダンとは違ってある意味学問的で、また街にあふれるサジュカフェ(占いカフェ)より占い専門店というイメージ。気軽に運命や運勢をみてもらう場合もあるものの、結婚の日取りを決めるとき、子供の名前を付けてもらうときなどによく利用するよう。

<ムーダン(巫堂)、ムーダンチッ(巫堂による占い屋さん)>
ムーダン(巫堂)とは、神霊をうけて人の吉凶を占い、グッ(巫堂が食べものを奉り、歌を歌い、踊りを踊りながら人の吉凶禍福を調節するように祈る儀式)をする人のこと。善霊と悪霊を操ることのできる神秘的な能力を持っているという、原始的なシャーマニズムの一つの形態として考えられているそう。韓国に昔から伝わってきた占いで、今でもムーダンとして活動している方はたくさん。

ムーダン(巫堂)は男女ともにいますが、女性が多く、人間と神と架け橋役として人の願いを神に伝えたり、神の言葉を人に伝えたり、また神を介して未知の運勢を予言して禍を事前に防ぐことができるとも考えられています。また占いはムーダンの住む家で行う場合も多く、普通の一軒屋に看板が掛かっていることも。探すときの目印はお寺マーク。そのマークとともに占、四柱、などと書かれた看板がムーダンです。こちらもチョラックァン(哲学館)と同じく結婚前の相性、作名や病気の相談など多様。
<サジュ(四柱)カフェ>
繁華街に行くとよく見かけるのが占いカフェ。韓国ではこの占いカフェのことを主にサジュ(四柱)カフェといって、お茶やコーヒーなどを飲みながら、オプションで占いを楽しめるところ。四柱カフェといっても、四柱占いだけでなく、タロットカード占いも一緒にやっているところが多いよう。カフェということで、ただお茶を飲むだけでもいいし、占い専門店よりも気軽に寄れるのが若い人に人気。
<テント式、露店占い>
繁華街の通りぞいに屋台と一緒に並んでいるテント(露店)タイプの占い屋さん。カラフルなテントに占いの種類や値段、占い項目などが掛かれ、中に占い師さんが1人あるいは数人いる場合も。最近多いのはタロット占いで、仁寺洞、鍾路あたりにはテント式の手相占い、顔相占いなどがあるところも。

エリア別に占い屋さんをチェック!

<明洞>
昨年ぐらいまでは地下鉄の地下街に椅子とテーブルを並べ、占い師さんが数人座った「占いコーナー」がありましたが、今年はでていませんね…。繁華街を歩いていると、露店よりも占いカフェが主流のよう。目を凝らしてビルの看板を見ていると、サジュカフェがけっこうありますョ。
<鍾路・仁寺洞>
仁寺洞・鍾路エリアは占い屋さんがたくさん。まず仁寺洞のメイン通りぞいには昔からテント式の占いがあり。こちらは手相占いがメインで、中には「日本語できます」と書かれたところや、テレビの取材を受けた占い師さんもいるよう。そして、タプコル公園前の大通り沿いには、テント式の占いも数軒並び、占いカフェもたくさん。
<江南>
こちらはテント式の占いと占いカフェが主流。駅前のタロットカードのテント占いには人が並んでいるのもたまに見かけます。また大通りから路地を上っていくと、占いカフェがところどころに。
<新村・梨大>
若者の集まる学生街だけあって、占い屋さんもたくさん。繁華街の中にある占いカフェのほか、最近人気のテント式タロット占い、そしてビルの一室や一軒屋タイプの「チョラックァン(哲学館)、チョラグォン(哲学院)」も。

日本語OKの占い屋さん

<ソロン占い>
明洞駅から徒歩約1分、ビルの中にある占い屋さん。占いカフェではないものの、中ではお茶・コーヒーなども入れてくれます。占いは四柱推命のみ。先生自ら日本語で説明してくれます。事前に生年月日を送ると、すぐにくわしい説明が聞けるそう。

エリア:明洞(忠武路)
お店のタイプ:占い専門店
占いの種類:四柱推命(四柱占い)
時間:10:00~20:30(電話予約は営業時間以外も可)
料金:下記リンクにてスポット情報をご確認ください。
予約:基本的に必要
<Sharp>
明洞の繁華街にある占いカフェ。こちらは四柱推命、タロットカード占いの2タイプの占いを楽しめ、それぞれの専門の占い師さんが常時4人待機しています。日本語は占い師さんが直接話す訳ではなく、お店のオーナーがすぐ横で通訳してくれます。お店はビルの2~3階に渡り広々としていて、お茶を飲みながらのんびりできるのがポイント。

エリア:明洞
お店のタイプ:占いカフェ
占いの種類:四柱推命(四柱占い)、タロットカード占い
営業時間:12:00~23:00(予約可能時間12:00~21:00)
料金:2万~10万ウォン(種目により異なる)
予約:基本的に必要
<手相占い>
仁寺洞のメインストリート沿いに年中出ている露店タイプの手相占い屋さん。ナビも以前挑戦したことがありますが、一方的に?!説明してくれます。質問は先生の話を聞いてからした方がいいかも。

エリア:仁寺洞
お店のタイプ:テント式の露店
占いのタイプ:手相占い。
時間:15:00~21:00(日によって多少違いあり)
料金:情報なし
予約:必要なし
<東洋哲学館・作名所>
永登浦(ヨンドゥンポ)にある日本語が通じる占い屋さん。国会議員なども通っているという有名店で、先生は日本語もべらべら。けっこう厳しいことをいわれる場合もあるそうですが、先生の弾丸トーク?!一度経験してみては?

エリア:永登浦(ヨンドゥンポ)
お店のタイプ:占い専門店
占いのタイプ:易占いなど
時間:9:00~日が落ちるまで
料金:情報なし
予約:必要なし
いかがでしたか?タロットカード、易占い、四柱占いのほか、ムーダンまでいろいろありますが、ソウルの街って占い屋さんがたくさん!そのほか、地下鉄出口前に設置されているフリーペーパーには干支ごとの運勢が載っていたり、雑誌の後ろの方に星占いが載っていたりと占いがとっても身近な韓国。そんな韓国・ソウルで皆さんも占いにトライしてみてはいかが?以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-02-12

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